若宮八幡宮社本殿
京都市指定有形文化財。現在の本殿は承応3年(1654)の造営と伝える。三間社流造の庇を取り込んで前室とし、更にその前に向拝一間を付けた前室付きの流造である。屋根は現在銅板葺になっているが、当初は桧皮葺であった。前室付き流造の本殿は滋賀県下に多く見られるが京都では珍しい形式のもので、この本殿の価値は高い。
足利義満公御奉納 手水鉢
至徳3年(元中3年・1386)銘のある花崗岩製八角形、下つぼまりの手水鉢
御胞衣埋納所
境内には、中御門天皇々女、慶光天皇(閑院宮典仁親王)皇子ほか一宮、孝明天皇の御胞衣埋納所がある。昭和四十二年が孝明天皇の御百年に当たり、八月には天皇の神霊を奉斎し、畏こき辺りからの御使いが幣帛を奉られた。
蓬莱石
若宮八幡神祠に一奇石あり其の名を蓬莱という。足利尊氏将軍かねてより若宮の神を深く信仰せしが病悩にかかりし折、特に立願せられ、病癒えこれを祝して珍宝七種を献じ敬謝せり。この石は其の一つ也。
その形勢巨鼈(べつ)の如し。戴山蓬莱の石、良に以あるなり。云々(蓬莱山は勃海の東に峙ち神仙不死の薬ありと故事にあり)・・・・必ず神霊は之を(お加護)英士に与えるものなり・・・
即ちこの蓬莱石には不思議な御新徳御加護のある貴重な宝石である。
この蓬莱石は御本殿の片隅に埋もれていたものが最近御神託により発見され、約650年振りに世に出されたもので御神威新たかな石である。
(古文書より抜粋)
陶製獅子・狛犬
帝室技芸員諏訪蘇山作 陶製宇佐神宮型の獅子と狛犬
狛犬
獅子
連理木
縁結び家内安全の御神木(榊の木)
この御神木は縁結びの神の御神託によって2本の木が一つに結ばれたものです。陰陽和合、縁結び安産子育て、家内安全の御新徳の現れであります。
この不思議な目出たい木にあやかれますようどうぞお参りくださいませ。
御庭
江戸時代に作られた御庭は四季折々、美しい姿を見せてくれます